夏休みには湯田温泉へ。押さえておきたい足湯6ヶ所巡り。

疲れた身体を癒しに温泉に行くと、宿泊している旅館の大浴場や、周辺の温泉施設での湯めぐりがメインになりませんか。
もちろん、温泉の醍醐味は、大浴場や内風呂でまったりすることですが、足湯で気軽に温泉気分やその土地の風情を味わってみるというのはどうでしょうか。
湯田温泉には湯量が豊富ということもあり、温泉街に6ヶ所の足湯が点在しています。
そして、それぞれに個性があり、楽しみ方も様々です。
湯田温泉の湯めぐりにプラスして足湯も満喫してみませんか。
湯田温泉の特徴
温泉街を散策するとあちらこちらに可愛らしい白狐のモニュメントを目にすることができます。
白狐が見つけた温泉として知られる湯田温泉。
その起源は室町時代まで遡ります。
昔々、湯田の権現山(ごんげんやま)の麓に小さな池のあるお寺がありました。
毎晩その池に一匹の白狐が傷付いた足を浸けに来ていました。
それを不思議に思った和尚さんが池の水をすくってみると、これが温かい。
そこで池の底を掘ってみたところ、そこから熱い湯がこんこんと湧き出し、さらに金色の薬師如来像が出てきました。
この仏像を拝んで湯あみすると難病も治る「白狐の湯」として評判になり、温泉は栄えるようになりました。
この伝説は江戸時代の正徳元年(1711年)、湯田温泉の湯主であった野原惣左衛門が依頼して編纂させた「防州湯田村温泉記」に収録されているそうです。
足湯のご紹介(6カ所)
湯田温泉にはその豊富な湯量からたくさんの足湯が点在しています。
それぞれに特徴があり、無料で楽しむことができます。
それではひとつずつ、ご紹介していきます。
井上公園内
明治の志士である井上馨の生家跡に作られた公園で、その入り口に足湯があります。
綺麗に整備された公園で、公園内には湯田出身の詩人・中原中也の詩碑と湯田温泉を愛した俳人・種田山頭火の句碑などがあり、山口の歴史と文化を感じることができます。
《利用時間》
10:00〜22:00
井上馨の銅像。
文久3年(1863年)の政変で、京都から長州に逃れた七卿のひとり三条実美(さねとみ)が寄宿した何遠亭(かえんてい)をイメージした休憩所。
《利用時間》
10:00〜17:00(4月〜10月)
10:00〜16:00(11月〜3月)
閉所日:毎週水曜日(8月13日〜15日・12月28日〜1月3日)
湯田温泉観光案内所前
湯の町街道(県道204号線)沿いにあり、分かりやすい場所にあります。
足湯の奥には「飲泉場」もあり、自由に飲むことができるので、ぜひご利用ください。熱いので気をつけてくださいね。
《利用時間》
10:00〜22:00
湯の香通り
湯田温泉の中央に位置する路地にあり、落ち着いた雰囲気で人気の足湯です。また、その脇には湯田温泉の名を広めた「温泉春色(しゅんしょく)」という詩碑があります。
《利用時間》8:00〜22:00
大内弘世の時代に山口を訪れた明の使者・趙秩(ちょうちつ)。
「山口十境詩」と題して名勝十箇所の詩を詠みました。
「温泉春色」はその中のひとつで、趙秩は湯田の自然を「姿が優れ、ふっくらとしている」と賞賛しています。
サンフレッシュ山口敷地内
他の足湯から少し離れた場所にありますが、湯田地域交流センターと併設されているということもあり大きな駐車場があります。車でお越しの方にはオススメです。
《利用時間》
9:00〜22:00
湯の町通り
湯田の飲食街にあり、夜には多くの人で賑わっています。
ここには簡易脱衣所が併設されているので、女性にオススメの足湯です。
湯田の飲食店を満喫した後にでもいかがですか。
《利用時間》
10:00〜22:00
湯田温泉駅横
湯田温泉駅の横(併設)にあり、高さ8メートルの白狐の「ゆうた」君がお出迎えしてくれます。
足湯に浸かりながら、鉄道ファンに人気のSL「やまぐち」号を間近に見ることができます。
《利用時間》
10:00〜22:00
白狐の「ゆうた」君。この奥に足湯があります。
【下り】湯田温泉駅を11:13発(津和野には12:59着)
【上り】湯田温泉駅を17:14発(津和野を13:45発)
津和野までの運賃は1,490円(6歳〜12歳未満までの子ども料金は740円)
※6歳未満でも席が必要であれば、子ども料金が適用されます。
※基本的に土日運行ですが、運行日程については必ず公式ホームページをご確認ください。
SL「やまぐち」号 公式ホームページ
http://www.c571.jp/
周辺施設のご紹介
湯田温泉には足湯の他にも温泉街を満喫できる施設が充実しています。

源泉の流れを確認できる観光施設「温泉舎(ゆのや)」
井上公園の足湯前の道を国道9号線に向かってまっすぐ進むとあります。
木造和風の建物で中に受湯槽があり、2カ所ののぞき窓からは1分間に125リットルの源泉が地下500メートルから汲み上げられる様子を見ることができます。また、敷地内には飲泉場もあり自由に飲むことができます。
温泉舎の入り口には温泉の流れる川「湯の川」があり、実際に手で触れたりして天然温泉の湯けむりを体感できます。
中原中也記念館
「狐の足あと」の前には湯田温泉生まれの詩人・中原中也の記念館があります。
2017年は中原中也の生誕110年という記念の年。記念事業の催しがたくさん開催されるので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
電話:083-932-6430
営業時間:
5月〜10月 9:00〜18:00(入館は17:30まで)
11月〜4月 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜日(祝祭日の場合は翌日)・毎月最終火曜日・年末年始
公式ホームページ:http://www.chuyakan.jp/
どれも必見の施設です。ぜひ、足湯めぐりの途中で立ち寄ってみてくださいね。
まとめ
足湯には地元の人や観光客の方、さまざまな人たちが疲れを癒しに来られます。
一緒に足湯に浸かれば自然と会話が弾み、知らない人であっても気軽に交流することができます。
湯田温泉にお越しの際は、ぜひ足湯めぐりもお楽しみください。
・名称:湯田温泉 足湯6ヶ所
・住所:山口市湯田温泉2-1-23(湯田温泉観光案内所)
・アクセス:JR山口線 湯田温泉駅から徒歩で約10分
新山口駅から車で約20分
中国自動車道(小郡IC)・山陽自動車道(山口IC)から車で約15分
・営業時間:各足湯の利用時間によります
・電話番号:083-901-0150(湯田温泉観光案内所)
・料金:無料
・所要時間:30分程度
・オススメの時期:通年
・公式サイトURL:http://www.yudaonsen.com/ashiyu/(湯田温泉旅館協同組合)