今後のイベント予定多数!周南市鹿野で開催された「山野草めぐりガイドツアー」に参加しました

 

山口県周南市の北部にある鹿野(かの)は、自然が豊かで風光明媚な中山間地域。

その鹿野で色々な体験ができる「かの時間、空間ガイドツアー」が紹介されているパンフレットを発見しました。

 

自然豊かな鹿野の魅力を伝えるために企画されたツアーで、今年の第一回めは、4月7日(土)に開催される「山野草めぐりガイドツアー」というものです。

普段は山野に咲く花にはめったにお目にかかれないので、このツアーに参加してみました。

 

 

「かの時間、空間ガイドツアー」とは?

「鹿野ブランド創出研究会事務局」が主催しているこのツアーの開催は今年で3年めで、鹿野ならではの魅力を、移り行く季節と共に感じられる企画を中心に年8回開催され、参加者を募っているようです。

 

集合場所は、鹿野総合支所の駐車場で、周南市の徳山駅からだと車で約40分。

 

集合場所から各スポットまでは各自車での移動となり、体験ツアー終了後にガイドさんと一緒にランチを食べて歓談、アンケートに答えて解散になります。

 

鹿野総合支所近辺を散策

ここ数日は暖かい日が続いていたのですが、ツアー当日はなんと季節外れの寒波が到来。

10度を下回る気温と強風でした。

平地でこんなに寒いなら、山間の鹿野はもっと寒いはず。

思わず、参加をためらいましたが、この山野草ツアーはこの日の一度きり。

思い切って行ってみると、思った以上に大勢の参加者がいて驚きました。

皆さん、がっちりと防寒対策されています。

 

集合場所の駐車場で受付と参加料の支払いを済ませ、ガイドさんの紹介と今日のツアーの概要が説明されます。

 

さぁ、いよいよスタートです。

まずは、徒歩で付近の散策です。

 

駐車場からも見えるこの大きなしだれ桜は「弾正(だんしょう)糸桜」といって、推定年齢300年以上という大木です。

この日はもうすでにほとんど散ったあとでしたが、垂れ下がる枝ぶりの堂々たる雰囲気に圧倒されました。

満開の姿も見てみたいです。

 

続いて清流通り沿いに進み、情緒あるお庭の見学へ。

今日は、ツアー見学ということで許可を得ての立ち入りです。

普段は踏み入ることのできない空間には、よーく見ないと見落としてしまいそうな小さく可憐な山野草たちがひっそりと咲いていました。

 

ガイドさんが花の名前や特徴などを説明してくださるのですが、メモを取るのも追いつかないほど沢山の種類の花が植えられています。

 

写真を撮っても名前を覚えていなければ、あまり意味がない・・・。

「今日は、ひとつだけ名前覚えられたらいいや」という参加者さんの声に大笑い。

 

清流通り周辺をひととおり見て回り、駐車場へ戻ってきました。

寒さも忘れ、楽しく散策を続けましたが、本番はこれから。各自の車に乗り込み、ガイドさんの車を先頭に連なって「山野草のエキ」へ向かいます。

 

山野草のエキってこんなところ

車でしばらく走ると、今回のメインスポット「山野草のエキ」に到着しました。

この山野草のエキは、山野草が大好きだった故伊藤芳高さんが、17年という長い年月をかけて山を整備し、約350種類もの山野草を植えて造り上げたという、山野草の楽園です。

 

園内は結構広く、約1時間でまわれる「基本コース」と、じっくり堪能できる「推奨コース」があります。

 

この山野草のエキは、ちょっと場所が分かりづらいせいか、あまり人に知られていない場所ですが、ひとつところにこれだけたくさんの山野草が花を咲かせるスポットはとても珍しく、山野草好きの方たちには人気があり、わざわざ県外からもここを訪れる方もいるのだとか。

 

この規模の楽園を、伊藤さんがたった一人で造り始めたのですから、その熱意には脱帽です。

そして今では、その伊藤さんの思いを受け継いだ、大勢のボランティアの方々が、楽園の手入れをされているそうです。

 

そして一番驚いたのは、この山野草のエキが立ち入り自由で、しかも入園無料ということ。

 

しかし当然ながら、園内の植物などの採取は厳禁

マナーを守って山野草を大事に見守り、誤って花々を踏んでしまわないよう、足元に気を付けて楽しみましょう。

 

また、園の中には、散策できるほどの小道があるものの、アップダウンの有る場所や滑りやすい箇所もあるので、歩きやすい靴で来園したほうがいいでしょう。

 

山野草のエキの散策

園の入口の看板には、現在見ることのできる花が紹介されていて、ガイドさんの手によって更新されていきます。

その花には番号が振ってあり、どの地点へ行けば見られるかが地図上で確認できるようなシステムになっています。

「この花だけを目当てに見に行きたい」というわがままにも答えてくれるおもてなしです。

 

ガイドさんのアイデアで、花の名前の看板に写真も表示してあるので、山野草の知識がなくても勉強をしながら散策を楽しむことができます。

 

園の中には小川も流れていて、そこには白く美しいミズバショウが。

 

他にも、周りを見渡せばいたるところに可愛らしい花が沢山咲いています。

 

この日は、ヤマルリソウやヤマシャクヤク、イワウチワ、シュンランなどの花々が私たち一行を楽しませてくれました。

 

中には、こんな変わりダネも。

風に吹かれて飛び移動するという面白い形のキノコ、「ツチグリ」です。

こんな変わったキノコ初めて見たと、皆さん目をまあるくしていました。

 

森の新鮮な空気と、沢山の可憐な山野草に出会えた約1時間の散策は、小雪がちらつくあいにくの天候も気にならないほど感動の連続で、とても癒されるひとときでした。

 

美味しいフレンチを食べに行こう

さて、山道を登ったり降りたりでお腹も空いてきました。

本日のもうひとつの楽しみ、「ガーデンカフェ911」でのランチタイムです。

山野草のエキからガーデンカフェ911までは車で約7分。

花に囲まれた、丸太づくりの立派なログハウスが目印です。

 

店内は、靴を脱いでスリッパに履き替えるのですが、こんな寒い日にはうれしい床暖房で、「暖か~い」と歓声があがりました。

 

911は、完全予約制のフレンチのお店で、雰囲気のとても良い人気店です。

今回頂いたのはランチコースで、見た目にも味もとても素晴らしかったです。

【ガーデンカフェ911詳細】

住所:山口県周南市鹿野中481-1
電話:0834-68-0911
営業時間:不定
定休日:不定休
※完全予約制

 

ツアーを終えての感想

山野草のエキは、想像以上に大規模なものでした。

ガイドさんのおもしろ楽しいトークで、花の知識がなくても楽しむことができ、鹿野の魅力再発見のツアーでした。

 

山野草のエキでは、3月頃~10月頃の間、様々な愛らしい山野草を楽しむことができます。

是非、季節ごとに訪れて四季折々の花々を鑑賞してみてください。

 

また山野草のエキは、将来的には車いすでも入園して鑑賞できるような整備を目指しているそうです。

もっと多くの人が集って楽しんでもらえるような、素敵な楽園に成長していくのを楽しみにしたいと思います。

 

【今後のツアー予定】
5月12日(土)「お茶摘み&鹿野茶作り体験」
参加費:3,000円
申込締切:4月27日(金)

5月13日(日)「田植え体験」
参加費:1,500円
申込締切:4月27日(金)

6月16日(土)「ササユリとアジサイめぐり かしわ餅作り体験」
参加費:3,000円
申込締切:6月1日(金)

7月14日(土)「社寺めぐり&座禅・ヨガ体験」
参加費: 3,000円
申込締切: 6月29日(金)

8月4日(土)「杉玉作り体験&田舎料理を楽しむ」
参加費: 3,000円
申込締切: 7月20日(金)

9月16日(日)「稲刈り&はぜかけ体験」
参加費: 1,500円
申込締切: 9月7日(金)

11月10日(土)「しめ縄作り体験」
参加費: 2,500円
申込締切: 10月26日(金)

※募集定員10名(最少催行人員4名)
※参加費は中学生以上の金額
※移動は各自(自家用車)
※昼食付き(各ツアーによりお店が異なります)

申し込み方法:電話・FAXにて TEL:0834-68-2259
FAX:0834-68-4103(道の駅、図書館などに置いてあるチラシの裏面がFAXでの申込用紙になっています)
受付担当:鹿野ブランド創出研究会事務局/国重(くにしげ)
集合場所:鹿野総合支所 駐車場(山口県周南市大字鹿野上3277番地)

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