西日本一のあじさい寺「阿弥陀寺」は梅雨の時期に楽しめるお花スポット!

梅雨の時期は、雨が続き憂うつな気分になりますが、梅雨の時期だからこそ見ることのできる素敵な景色もあります。

山口県の瀬戸内に面する町、防府市に、毎年多くの人が訪れるあじさい寺があります。

広い境内に沢山植栽された色とりどりのあじさいに、梅雨のイヤなジメジメのことも忘れること間違いなしです。

そんなあじさい寺のあじさいの見どころスポットを、散策ルートに沿って案内していきたいと思います。

 

 

阿弥陀寺があじさい寺と呼ばれるようになるまで

「東大寺別院 周防 阿弥陀寺」は、俊乗房重源上人が文治3年(1187年)に建立。数々の重要文化財が残されている、歴史あるお寺です。

 


阿弥陀寺にあじさいが植えられ始めたのは、昭和50年頃からのこと。その後、商工会議所や地元有志の方々の活動により、西日本一と言われるほどのあじさい寺になりました。

 


山アジサイやガクアジサイ、西洋アジサイなど、今では80種類約4,000株もの鮮やかなあじさいが楽しめ、6月の開花時期には多くの人々がやってきます。

 

 

境内を散策しよう

あじさい寺の散策に必須なのは、履きなれた歩きやすい靴。境内は広いうえ、石畳や石段を昇り降りしないといけません。

境内への入口に竹製の杖(無料)が用意してあるので、不安のある方は拝借してもいいですね。

入口で阿弥陀寺境内の散策ルートマップをもらって、いよいよスタートです。

 


入山料を払い進むと、境内へと続く道の両脇にはあじさいが。この日(2019年6月9日)は5分咲き。ちょっと早かったか。

 


昨年(2018年6月16日)訪れた際は満開で、このような感じでした。

 


石段の上に見えてくるのは、市重要文化財の「仁王門」。今にも動きだしそうな迫力のある金剛力士像が出迎えてくれます。

仁王門をくぐると、右手に「湯屋」「石風呂」があり、石風呂はサウナのような風呂で、月に一度炊いているそうです。時間があれば、体験してみるのもいいですね。

 

ルートへ戻り進むと、道が二手に分かれます。右手の「男坂」は急な階段で、私は登ってみましたが結構きつかったので、左手のゆるやかなルート「女坂」(坂道と階段)がおすすめです。

男坂の上には念沸堂や鐘楼がありますが、女坂を登るルートからでも行けるのでご安心を。

 


女坂を上って行くと、大きく立派な山門が見えて、門の手前、右手には霊石があり、奥にはあじさいが群生していて、あじさいの海のようになっています。(画像は2018年6月16日時)

 


山門をくぐると、阿弥陀如来立像などを安置している本堂があります。

 


山門のすぐ側には、大きく美しい花「タイザンボク」が咲いていて、良い香りが漂っています。

 


本堂脇にある手洗場や池の付近には、あじさいの小径が。とても風情があります。(画像は2018年6月16日時)

 


本堂へ向いて右手へ進むと、あじさいの彫刻が美しい「あみだばし」があります。橋を渡って奥へ進んで行くと階段があり、念沸堂や鐘楼のある高台へ行くことができます。

念沸堂の側には、背丈の大きなあじさいが並んでいて見応えがあるので、体力に余裕があれば是非登ってみてください。

さぁ、ここからは帰りのルートです。山門をくぐり、右手のあじさい園を通って道なりに下り、仁王門まで戻っていきます。

 


舗装された道路の脇にも沢山のあじさいが咲いていて、「ぶどうばし」の辺りからは、あじさい越しに市街地が見える景色を楽しむことができます。(画像は2018年6月16日時)

 

 


この他にも、仁王門付近の小川には水車が回っていたり、上流の小川に白く可愛らしい花「半夏生(はんげしょう)」が咲いていたりと、境内全体が、大きな庭園のよう。(画像は2018年6月16日時)

大体のポイントを押さえつつゆっくりと散策すると、1時間くらいでまわれると思いますが、石段や坂道が多いので、休憩を挟みつつ、水分補給もしっかりとして散策を楽しみましょう。

 

 

イベントを楽しもう


阿弥陀寺のあじさい祭のイベントが行われる6月16日(日)には、春日鬼太鼓の演奏や地元農産物の販売、うどんやお弁当、お菓子などの販売などが催され、いっそう賑やかになります。

私が訪れた日は日曜日。10時頃から人が増え始め、10時半頃に駐車場へ戻ると、ほぼ満車状態でした。

イベント当日は臨時駐車場が開設され、駐車場から阿弥陀寺までシャトルバスが運行する予定ですので、是非ご利用ください。

 

まとめ

梅雨の時期に、赤や紫、青やピンクなど色とりどりのカラーで私たちの目を楽しませてくれるあじさい。

そのあじさいで溢れかえる阿弥陀寺は、西日本一のあじさい寺とも言われ、毎年多くの人々がやってきます。

石段の昇り降りが少々辛くはありますが、庭園のような美しい境内に咲く、愛らしいあじさいを見ながら、ゆっくりと散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

基本情報

名称:東大寺別院 周防阿弥陀寺
住所:〒747-0004 山口県防府市牟礼上坂本1869
あじさい祭り:2019年6月1日(水)~6月30日(木)
イベント:2019年6月16日(日)
入山料:大人(高校生以上)200円、団体(20名以上)150円、身障者(手帳提示)100円、中学生以下 無料
駐車場: 80台(無料)、イベント時の臨時駐車場(農業大学駐車場):約300台(無料)/シャトルバス運行時間8:30~16:30/所要時間片道5分
電話番号:0835-38-0839
阿弥陀寺あじさい保存会のホームページ:http://www.c-able.ne.jp/~amidaji/index.html

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