山口県最古の名刹「龍蔵寺」知られざるスポットをご紹介します。

山口で最古の名刹、龍蔵寺。
※(めいさつ:有名な寺のこと)
しかし、その縁起や見どころについては、あまり知らないという方もいるのではないでしょうか。
龍蔵寺には、天然記念物に指定されている大銀杏や名勝の滝、重要文化財など見どころが満載で、風水的にも四神相応の地にあり、上昇する力強い気が流れているパワースポットだそうです。
四季を通じて楽しめる龍蔵寺。
今回は龍蔵寺の見どころについてご紹介いたします。
龍蔵寺の縁起
文武2年(698年)に神変大菩薩と崇められた僧・役行者(えんのぎょうじゃ)が豊後国彦山から修行に訪れて、奥の院の岩窟に紀州熊野権現を勧進し、秘法の護摩供を厳修し、「龍の蔵」と名付けたのが始まりと言われています。
次いで、天平13年(741年)に行基菩薩がここの霊窟に留まり、千手観音を刻し、寺を建立して「龍蔵寺」としたのが寺名の由来だそうです。
大内・毛利氏の時代には守護寺とされ、一般庶民からも深い信仰を集めました。
龍蔵寺は山口市最古の名刹と知られ、中国33観音霊場第17番札所・山陽花の寺霊場第5番札所・周防国観音霊場第33番札所にもされています。
本堂
長い歴史を感じる大きな木々に覆われた階段を楼門まで登ると右手に本堂があります。
本尊は阿弥陀如来で、大内氏の時代に山口のまちを守るために東西南北にお寺を建立し、それぞれに守り本尊を置いたと言われています。
龍蔵寺は西にあたることから西方浄土の仏様(阿弥陀如来)が置かれました。
大聖青不動明王
本堂から外に目をやると、大きな像を見ることができます。
この大聖青不動明王は、高さ約10mで三大不動明王(赤不動・青不動・黄不動)霊場の設立と、山口県十八不動三十六童子霊場設立のために作製・奉納されました。
この怒りの表情は、ひたすら祈る心を持った人を守るために、祈る人の邪魔となるものを避けるための怒りだそうです。
龍蔵寺の鼓の滝(吉敷の滝)
大聖青不動明王の横には水量の豊富な滝が流れています。
山口三名滝のひとつとされる鼓の滝(吉敷の滝)で、新緑や紅葉と四季折々に楽しむことができます。
上段16m・中段3m・下段18mと三段に分かれたこの滝は、その形が鼓に見えることから「鼓の滝」と名付けられました。
手前の大石は約800年前に人の手によって置かれたそうで、この岩のお陰で、梅雨時期の洪水が防げているそうですよ。
龍蔵寺の大銀杏
観音堂まで登ると、一際目を引く巨樹があります。
高さ約60m・根元周囲約9.7mもあるこの大銀杏は推定樹齢550年と言われ、国指定天然記念物にもなっています。(昭和18年文化省発行:天然記念物調査報告より)
全国で26ヶ所ある、国指定の天然記念物の銀杏の中で、龍蔵寺のものは2番目の高さと古さを誇っています。
樹齢については、900年説や1000年説などが伝えられていますが、真偽は定かではないとのことですが、山口市の木に銀杏が指定されているということもあり、まさに山口市のシンボルのひとつと言えます。
また、銀杏の樹の下には洞穴観音があります。
長生きしたい方や、母乳の出ない方に御利益があるそうですよ。
雪舟作「流水の庭」
鼓の滝の下流には雪舟作の流水の庭があり、昭和32年日本築庭師の第一人者、森重三玲先生によって復元されたそうです。
龍蔵寺の中では唯一の人工物ですが、周囲の自然との調和が取れ、独特の美しさを放っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
春の牡丹祭りをはじめ、夏の紫陽花・秋の紅葉・冬には寒牡丹と境内の雪化粧。
四季の移り変わりを体感しながら、重要文化財や名勝を見ることができる龍蔵寺。
そして、パワースポットとしても運気を上昇させることができます。
ぜひこの機会に足を伸ばしてみてください。
・名称:瀧塔山 龍蔵寺
・住所:山口市吉敷1750
・アクセス:JR湯田温泉駅から車で約15分
中国自動車道(小郡IC)・山陽自動車道(山口IC)から車で約20分
・営業時間:7:00〜17:30
・電話番号:083-924-1357
・料金:大人/200円・中高生/100円・小学生/50円
・所要時間:60分〜120分
・オススメの時期:通年
・公式サイトURL:http://www.ryuzouji.org/index.php