猫好き必見、人気沸騰中、全国から猫好きが集まる萩の雲林寺。

「猫寺」として親しまれている萩市の雲林寺をご存知ですか。

もともとは千体地蔵として知られる雲林寺。

しかし、そこを訪れると境内から本堂すべてが猫満載・猫づくしのまさに「猫寺」。

猫好きにはたまらない、癒しのスポットとして全国的に知名度を上げています。

今ではたくさんの猫グッズを求めに訪れる人や、香港や台湾など海外からの参拝者も増えているそうです。

今回はそんな人気沸騰中の猫寺、雲林寺をご紹介します。

ぜひ、可愛い猫たちに癒されに行ってみてください。

 

雲林寺ってどこにあるの?

萩の市街地から車で約30分、むつみ地域にあり、萩市と津和野町のちょうど中間に位置します。

周辺には「むつみ昆虫王国」「むつみひまわりロード」などがあり、豊かな自然に恵まれています。

雲林寺の前の道はとても狭いので、ゆっくり走ってくださいね。

駐車場はお寺を過ぎてすぐの場所にあり、本堂までの看板もあるので分かりやすいです。

 

雲林寺はどうして猫寺と呼ばれるのか

雲林寺は臨済宗のお寺で、お釈迦様が御本尊。

そんなお寺がどうして「猫寺」と言われるようになったのでしょうか。

そこにはひとつの伝説がありました。

寛永2年(1625年)、長州藩の藩祖である毛利輝元が死去。

忠臣であった長井元房(もとふさ)にはとても可愛がっていた猫がいましたが、主君に殉じて自刃してしまいます。

猫は墓のある菩提寺・天樹院から離れようとせず、四十九日の法要後、亡き主人の後を追うように自ら舌を噛んで死にました。

その後、夜になるとあたりに猫の啼く声がしたため、天樹院の僧が猫を供養すると啼き声はおさまりました。

現在では天樹院は廃寺となり、輝元公の墓所のみが跡を留めています。

雲林寺はこの天樹院の末寺であり、天樹院の僧に倣(なら)い元房の愛猫をはじめ、世の猫たちの魂を慰めているそうです。

 


招福堂縁起絵巻(しょうふくどうえんぎえまき)

福を招くネコの話と、天樹院のネコの話が漫画になっています。

無料でいただけるので、本堂でゆっくり読んでみてください。

 

猫まみれ・猫づくしの雲林寺

そんな猫にゆかりの深い雲林寺、少しずつご紹介します。

 


正門ではたくさんの木彫りの猫と、2体の招き猫がお出迎えしてくれました。

 



境内には猫がいっぱい。

このお堂の中には猫みくじが入っているそうです。

屋根には猫の手が。

 



本堂の入り口には、猫の絵馬がたくさんあります。

この絵馬は、自分で猫の顔を描いて、後ろに願い事を書きます。

よく見ると、梁のところにワラジで遊んでいる猫が。

 


さっそく、本堂にお邪魔すると。

奥には「見ニャイ!・聞かニャイ!・言わニャイ!」の3体の猫がいます。

日光東照宮の「見ざる・言わざる・聞かざる」をモチーフとした可愛い猫たち。

 


横に目をやると、椅子に横になって寝ている猫が。

 


本堂には猫にまつわるモノがたくさん置かれています。

 


実際の猫もいて、この子はシマちゃんという名前だそうです。

しばらくの間、遊んでもらいました。

境内にもたくさんの猫がいましたが、本堂の中に入ったらさらにビックリ。

右も左も天井も床も、とにかく猫がいっぱい。

 


本堂の中央の部屋には、自分の身体の不調な部分をさすると御利益があるという猫仏様。

 


本堂の隣の部屋には、昼寝中の大きな猫と奥には「猫かぶり」という被り物がありました。

一緒に横になって写真を撮ってみてくださいね。

ちなみに、雲林寺の大小の猫の彫り物のほとんどは、阿東町のチェーンソーアーティスト・林隆雄さんの作品だそうです。

 


これ、全てを被ることができます。

この「猫かぶり」、5月19日〜22日に台湾で開催された「高雄市2017旅行公会国際旅展」に出展されたそうです。

世界的に雲林寺をPRされていますね。

最近ではテレビに取り上げられたり、facebookなどのSNSの影響もあり、香港や台湾など外国からの参拝者も増えているそうです。

 


この猫神様は、3本のヒゲが動くようになっていて、カップルなどでお互いにヒゲを引っ張り合います。

お互いに同じヒゲを引っ張ることができたら「相性抜群」。

3本とも失敗したら、猫神様に向かって
「ヒゲを引っ張ってごめんなさい」
「2人仲良くしますから許してください」
とお願いすれば、いつまでも仲良しでいられるそうです。

この他にも、雲林寺オリジナルのお守り(猫仏様・猫神様など)や猫の鈴守り、猫のコップに猫の箸置き、マッチやステッカーなどなど。

本当にユニークな猫グッズが満載です。

 


わたしはつい、このエコバッグならぬネコバッグを購入。

これも面白いですよね。

般若心経をイラストにした、雲林寺の「猫寺絵心経」です。

流行りそうな予感がしませんか。

駆け足で猫づくしの雲林寺をご紹介しましたが、最後に雲林寺の方のご紹介を。

 


本堂に入ると雲林寺の方がいらっしゃって、対応をしていただけました。

とても優しいおじいさんでした。

冷たいお茶とお菓子をいただきながら、雲林寺のことについて話を伺いました。

本棚には「うんりんじしんぶん」という活動報告や、「うし店長の教えて、おしょうさん」という雲林寺の疑問、質問がまとめられた冊子などがあり、雲林寺のことが詳しく説明されています。

オリジナルグッズだけではなく、「猫のツボ」という雲林寺の見どころを凝縮したパンフレットも出されていて、本当にみんなが楽しめるアイデアグッズで満載のお寺でした。

 

ついでに立ち寄りたい周辺情報

この時期、雲林寺の周辺にはカップルや家族で楽しめるスポットがあります。

 


《むつみひまわりロード》
住所:萩市大字高佐下
期間:7月下旬〜8月上旬
本数:約22万本
萩市観光協会公式サイト:
http://www.hagishi.com/search/detail.php?d=1100195

 


《むつみ昆虫王国》
住所:萩市高佐下2750番地202
電話:08388-8-0064(開園期間中のみ)
期間:7月15日(土)〜8月23日(水)
営業時間:9:00〜17:00
料金:かぶと虫ドーム(3歳以上300円)
萩市観光協会公式サイト:
http://www.hagishi.com/search/detail.php?d=1100194

ぜひ、猫と遊んだ後に立ち寄ってみてください。

 

まとめ

猫好き必見の雲林寺、いかがでしたでしょうか。

この日はシマちゃん一匹でしたが、あと数匹本物の猫もいるそうです。

また、本堂にはBGMも流れていて、まるで猫カフェにいるような気分になれます。

運が良ければ本物の猫と遊ぶことができますよ。

境内や本堂にはたくさんの可愛い猫たちが見つけてくれるのを待っています。

ぜひ、癒されに行ってみてください。

 

基本情報
・名称:栖月山 雲林寺(せいげつざん うんりんじ)
・住所:萩市大字吉部上2489
・アクセス:萩市街地から車で約30分
・営業時間:
・定休日:
・電話番号:08388-6-0307
・料金:無料(各種グッズは有料です)
・所要時間:約60分
・オススメの時期:通年(9月:彼岸花の時期)
・公式サイトURL:http://www.hagishi.com/search/detail.php?d=1100241
(萩市観光協会公式サイト)
公式facebook:https://www.facebook.com/neco.dera/

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