日本でここだけ?野生のスナメリに会える「三軒屋海岸」と「関見台公園」は大きなクジラが目印です

下関市と言えば「フグ」ですよね。
ところが、下関市はフグだけでなく「クジラ」も有名なんです。
実は、下関市には捕鯨基地として栄えた歴史があります。
そのため、シンボルマークにクジラを起用しており、街のあちこちでクジラのイラストや像に出会うことができます。
その中でも、多くの人の目を引くのが「関見台公園」にある大きなクジラのオブジェです。
しかし、関見台公園の魅力はこのクジラだけではありません。
関見台公園を通り抜けた先にある「三軒屋海岸」では、なんと野生のスナメリを観測することができるんです。
そこでこの記事では、クジラのオブジェが目を引く「関見台公園」と野生のスナメリを観測できる「三軒屋海岸」の魅力をお伝えします。
この記事の目次
「関見台公園」とはどんなところ?
関見台公園は、関門海峡を望む要塞として建設された串崎城があった地を整備して作られた公園です。
串崎城があった地は現在展望台となっており、関門海峡や下関の街並みを一望することができます。
展望台の真正面には、ひときわ目を引く大きなクジラのオブジェがあります。
このクジラのオブジェは、かつてはこの地の近くにあった下関市水族館の別館として活躍した「くじら館」でした。
1958年にシロナガスクジラの大きさと同じサイズで作られ、全長25メートル、高さ13メートル、幅は8メートルとなっています。
以前は、クジラや捕鯨に関する資料を展示していました。
ところが、1999年に襲った台風18号により、下関市水族館が壊滅的な被害を受け、このくじら館だけが残る形となってしまいます。
2000年12月までは内部を見学することもできましたが、現在は内部に入ることはできません。
春は桜の花が楽しめるスポット
公園内にはたくさんの植物があります。
中でも桜の木が多いため、春には桜の花がとてもきれいです。
特に、展望台となっている天守閣のすぐ下には、ベンチに座って桜を楽しめるスペースもあり、ゆっくりと桜の花を堪能することができるでしょう。
下関の町を一望できる穴場のビュースポット
大きなクジラのオブジェが目立つ関見台公園ですが、訪問者はあまり多くありません。
なぜなら、関見台公園の近くには、観光案内に載っているような観光名所がいくつも存在しているからです。
しかし、関見台公園の展望台からは、関門橋も含めた関門海峡の景色を一望することができますし、下関の街並みを眼下に望むことも可能です。
穴場のスポットなので、ゆっくりと自分の納得がいくまで撮影を楽しめます。
野生のスナメリが観測できるって本当?
関見台公園を通り抜けると、関門海峡に面した三軒屋海岸があります。
小さな海岸で、海水浴はできませんが、岩場の水だまりで小さな海の生物が見られます。
また、関門海峡を行き交う大型船も、タイミングが合えば間近で見ることができます。
実は、三軒屋海岸は全国的にも珍しい、野生のスナメリが毎日のように観測できる場所です。
海響館ホエールボランティアの方々が定点観測を行っており、海岸から5メートルほどのところまで寄ってくることも!
こんなに間近で野生のスナメリに会える場所は、全国探しても三軒屋海岸以外にはないでしょう。
周辺は観光スポットがひしめく激戦地帯
関見台公園の周辺には、観光スポットが数多く存在しています。
公園のすぐ近くには下関市立美術館や、自然と歴史ある蔵などの建物が調和する長府庭園と言った、有名な観光スポットがあります。
また、車を西へ走らせれば、みもすそ川公園や火の山公園など、観光パンフレットでおなじみの観光名所が所狭しと並んでおり、まさに観光スポットの激戦地帯となっています。
まとめ
大きなクジラのオブジェを目にしても、なかなか近くまで行ったことのある人はいないでしょう。
しかし、実際にその近くまで行ってみると、オブジェの大きさに驚かされます。また、高台から望む景色は圧巻です。
さらに、意外と知られていないのが、スナメリの観測地点。
タイミングさえ合えば、あなたのその目で野生のスナメリを見ることもできるかもしれません。
観光都市下関市の中でも穴場スポットである「関見台公園」と「三軒屋海岸」に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
■ 基本情報
名称:関見台公園 / 三軒屋海岸
住所:山口県下関市長府外浦町1番
アクセス:
JR下関駅からバスで20分
市立美術館前バス停下車徒歩5分
スナメリ観測:
タイミングが合えば一年中いつでも
海岸から5メートルほど近くまで寄ってくることもあります