〜ちいさな加工場〜百日紅|親子二人で作る温もりの空間があるカフェ

山口県周南市・徳山駅から、歩いて10分のところにある「〜小さな加工場〜 百日紅(ひゃくじつこう)」

親子二人で営むこちらのお店は、週に3日だけオープンするという特別なお店です。今回はその3日間に込める思いや料理へのこだわり、月1開催のブックカフェについてなど、「百日紅」の魅力についてご紹介していきます。

“古い場所が生き返る” ご実家であった場所をリノベーション

私が初めて「百日紅」に訪れたのは今から2年程前のこと。初めての訪問はお客としてでした。第一印象は「なんて温かな空間、まるでもう一つの実家に来たよう」そんな感覚にさせてくれる場所でした。

こちらの店舗、かつては店主である平井多美子さんのご実家だったそうで、現在の食事・喫茶スペースは多美子さんのおばあ様が茶室として使用していた部屋で、2019年4月にリノベーションしオープンされました。

和の空間を少しだけモダンに、温かみのある木の椅子・机で統一されたお部屋は、柔らかな日差しが差し込み、いっそうこの空間を陽だまりのように包み込んでくれます。

多美子さんのご実家だったことを知ったとき、私が最初に抱いた「もう一つの実家に来たよう」な感覚を思い出し、なんだかとても嬉しくなりました。

親子二人で作り上げるもの

多美子さんと娘さんである槙さんお二人で営むこちらのお店。

初めて伺った時、その後家族を連れて伺った時、そして取材当日。お二人への印象はずっと変わらぬまま奥ゆかしくおしとやかで、柔らかな雰囲気を纏う方だなと感じていました。

そのことをお伝えすると「それは大きな誤解ですよ。二人とも他の人よりゆっくりなだけ。人見知りもするしすぐ慌ててしまうんです」と、優しく笑いながら多美子さんが話して下さいました。

「私たち一人だけでは不完全。二人で一つのことを成し遂げてやっと人様と並ぶことができるのです」と槙さんも一緒にお二人で顔を見合わせながらおっしゃっていました。常に謙虚なお二人。一度訪れたお客さんは百日紅の空間はもちろん、お二人が纏う空気にも惹かれてしまうのでしょうね。

「百日紅」のオープンに至るまで

もともと管理栄養士の資格を持っていらっしゃる多美子さん。栄養士として活動している際に様々な出会いがあり、その時に有機農業をしているグループと出会ったそうです。

「30年以上も前からなるべく地球に負荷をかけないよう、化学肥料や農薬を使わずに農業をされているグループだったのです。その出会いをきっかけに、私も良い環境づくりのためにできることから始めたいと思い、安全な素材を使った食品加工を始めました」。

食品加工を始めてからの6年間、農家さんとコミュニケーションを取りながら、有機栽培された素材を使った生姜シロップやジャム、クッキーなどを作り知人のお店などに卸していたそう。活動を続けるうちに「自分で作った商品をすぐに届けられる拠点の場があったらいいね」と今のカフェをオープンされました。

生姜シロップは今も「百日紅」の代表商品。店頭でも購入できます。

体をいたわる、季節を楽しむメニュー展開

現在(2021年10月取材時)のランチメニューは「週替わりのワンプレート」。献立は多美子さんが考えられ、いつも仕入れをされる農家さんと連絡を取り合いながら、野菜を中心に旬の食材を活かしたメニュー展開になっています。

またランチメニューと同じ内容で、テイクアウト用のお弁当も販売されています。ギュギュっと敷き詰められた色とりどりの野菜が映えるお弁当は、何気ない食事タイムも嬉しく楽しいものになりそうです。

喫茶メニューでは「レモン」「梅」「紫蘇」を使用した自家製シロップを、炭酸もしくは豆乳で割り頂くことができます。私は「梅の豆乳割り」をいただいたことがあるのですが、豆乳の甘みとほどよい酸味がとてもバランス良くまろやかな美味しさで、他の組み合わせも試してみたくなりました。

おやつは、季節の食材を取り入れたマフィンや、優しい甘さがやみつきになるクッキーなどが頂けます。ランチでも喫茶でもその季節をより深める一品が味わえそうですね。

かわいい手ぬぐいのおしぼりは多美子さんのアイデア。色が増えて写真にも映えますね。

週3日オープンの特別感

「百日紅」は、木、金、土、1週間のうちに3日間だけオープンします。3日間だけなんて少しロマンチックで特別な感じがしませんか?

3日間に込める想いを伺ったところ「オープン以外の曜日はクッキーを焼き溜めたり献立を考える時間にあてています。やっぱり自分たちの気持ちに余裕がないとお菓子も失敗してしまったり、質も荒くなってしまうと思うんです。3日間に限定している分、質の高い美味しい商品を提供したいと考えています」と教えて下さいました。

月1開催のブックカフェについて

本がお好きなお二人。カフェにある本棚には、お二人のお気に入りの本達が並びます。

「最近は、ゆっくり本が読める場所が減ったよね」

そんな思いから「このカフェはゆっくり本を楽しめる場所でありたい」と店内にはたくさんの本が並んでいます。また月一で店舗を持たないエア本屋”Books 八景”さんをお招きし、Books 八景さんセレクトの新刊本販売や、月毎に代わるテーマに沿った本が並ぶ、「ワンデーブックカフェ リブロ」を開催されています。

「読書の秋」「食欲の秋」を一日で彩り、本を通して、”新しい何か”を知ることができそうですね。

今後のイベントについて

12月の後半にクラフト作家さん2名を招かれ、木彫りの器や糸を紡いで作られた作品などの展示・販売会が予定されています。詳細については、随時インスタグラム等に掲載されるとこのことです。

美味しい食事・喫茶タイムと一緒に、この機会にしか出会えない作品を見つけに訪れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

「小さな加工場 百日紅」は、お二人の人間性が色濃く反映された、お二人そのものを表す素敵な場所です。雨の日は、雨音が似合う奥ゆかしい場所。晴れた日は、柔らかな日差しが差し込む温かな場所。静寂な空間には、雨の音、陽の光、澄んだ和の香り、網戸から吹き込む風がより濃く映え、調和されます。

私自身も「早くあの空間に行ってお二人が作るお料理が食べたい!」そう感じています。皆さんも大切な自分時間を過ごしに訪れてみてはいかがでしょうか。

 

店舗名:小さな加工場 百日紅(ひゃくじつこう)
住所:〒745-0043 山口県周南市都町3-10
アクセス:徳山駅より徒歩10分
営業時間:木曜・金曜・土曜〈10:00~16:00〉
電話番号:090-6834-1802

 

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