なし・ぶどう狩りは今が旬！須金フルーツランドで秋の味覚を堪能しよう

「〇〇狩り」という響きって、なんだかくすぐられますよね。

山口県周南市須金の果物農園では、その地形を生かして甘くて美味しいフルーツが栽培されていて、なし狩りやぶどう狩りが体験できるんです。

今回は、夏の終わりから初秋にかけて家族で楽しめる、人気観光スポット「須金フルーツランド」を紹介します。

今が旬の果物、なしとぶどうが好きな方必見ですよ。

須金フルーツランドってどんなとこ？

明治22年に合併した須万（すま）と、金峰（みたけ）の一文字ずつをとり生まれた須金（すがね）は、周南市徳山の市内から車で50分ほど北上した場所にある、緑に囲まれた自然豊かな町です。

この須金の土地は、台風などの被害を受けにくい盆地になっていて、錦川の豊富な水にも恵まれ、昼夜の気温差が激しいことからも果物づくりに適している果樹園のパラダイス。

須金フルーツランドは、「須金ぶどう梨生産組合」に加盟している15軒の農園で成っており、果物の栽培、販売、なし狩りやぶどう狩りも楽しめる観光農園施設です。

15軒でトータル30ヘクタールにもなる農園には、毎年夏から秋にかけてフルーツの甘い香りがただよい、家族連れなどで賑わいます。

【チェック！】　果物狩り以外も楽しめるよ

農園によっては、ピザやジャムづくり体験、バーベキュー、近くを流れる川で水遊びや魚釣りなどもできます。

ご希望の方は各農園にお尋ねください。

農園のこだわり

安心・安全で美味しい果物を届けたい、という思いで、自家製の堆肥や有機肥料を使用。

化学肥料などはなるべく使わずに、身体にも環境にも優しい果物づくりに取り組んでいて、「エコ山口農産物認証制度」に認定されているエコファーマーでもあります。

収穫は年に一度ですが、美味しいフルーツを育てるために、広い園内にミツバチを放ち、自然交配による受粉作業を行っていたり、剪定や肥料づくり、虫がついていないかのチェックをしたりと、一年中手がかかり気が抜けません。

毎年開園の時期に来て楽しんでいただけるようにと、愛情を込めて農園の木を育てています。

これが美味しい果物が育つ、何よりの秘訣ですね。

須金フルーツランドでは、どんな果物が採れるの？

須金フルーツランドでは、様々な品種のなしとぶどうが栽培されています。

＜ぶどう＞

巨峰・・・甘みが強く大粒
ピオーネ・・・巨峰の改良品種で巨峰よりも大きく甘い
その他、安芸クイーン、シャインマスカットなど

＜なし＞

二十世紀・・・酸味がほどよく効いていてさっぱりしている
幸水・・・柔らかくてとても甘くジューシー
その他、豊水、秘栄など

【チェック！】　須金のワインもお試しください

「ポレール徳山巨峰SUGA～NE（シュガーネ）」は、須金のぶどうで作られたワインです。

道の駅「ソレーネ周南」や県内の小売店などで販売中です。

なし狩りを体験してみたよ！

15軒の農園がある須金フルーツランドですが、今回は、ふれあいプラザ須金から車で約5分の場所にある「福田フルーツパーク」へおじゃましました。

福田フルーツパークでは、なしやぶどうの他にブルーベリーも栽培していて、農園で採れた果物を使って作ったタルトやソフトクリーム、ブルーベリージャムなどの販売もしています。

また、ピザやジャム作りなども体験でき、遊具やアーチェリー体験が出来る遊び場もあるので、家族皆で楽しむことができる施設です。

広い駐車場と、お手洗いもありました。

可愛いヤギさんもいますよ。

なし狩りを申し込むと、一人ひとつずつの試食用のなしがもらえます。

とっても大きくて美味しそう。

その場ですぐ試食してもいいし、そのまま持ち帰ることもできますよ。

案内係の方に連れられ、園の前の道路を渡り、坂道を少し登って行くと、ぶどう畑が見えてきました。

その先に、なし園が広がっています。

福田フルーツパークでは、15種類のなしと、20種類のぶどうが栽培されていますが、この日収穫できたのは幸水（こうすい）。

その時期に一番旬の種類のなしを収穫します。

なしの木は沢山ありますが、今回収穫可能なのは出入口に近い手前の4本。

ひとつひとつ丁寧に袋に包まれたなしを、手でそっと掴んで大きさを確認し、大きなものからもいでいきます。

あ、「もぐ」というのは方言で、「もぎ取る」という意味です。

ハサミなどでヘタの部分を切り取るのだと思っていたのですが、なしの実を握って上へキュッと持ち上げるだけで、すぐにポキっと折れて採ることができます。

これなら、お子様や力のない方でも簡単になし狩りができますね。

背の低いなしの木の下を、少し身をかがめながらウロウロして、手ごろな大きさのなしを探します。

「これはまだ小さいな」、「お、これおっきい！」と夢中になってしまいます。

セミはいましたが、私が苦手な毛虫などは見かけなかったので安心しました。

1人4つずつ収穫して終了です。

さて、汗をかきかきなし狩りを終えた後は、涼しいウッドデッキで、つめた～いソフトクリームをいただきました。

ぶどう、なし、ブルーベリー3種のジャムが贅沢に乗ったソフトクリーム。

なしのジャムは初めて食べましたが、なしそのものの甘さがありとても美味しかったです。

ジャムは販売されているので、お土産にどうぞ。

収穫したなしを持ち帰って食べてみると、ほんのり甘くて瑞々しかったです。

私が来園したのは8月中旬だったので、9月に入ってさらに甘さが増しているはずです。

なしとぶどうは秋が旬。

須金フルーツランドは8月25日から10月上旬まで営業していますので、一番美味しく熟した時期を狙って行ってみてくださいね。

須金フルーツランド周辺の観光

＜ふれあいプラザ須金＞

15農園への入口にあるふれあいプラザ須金は、農園で採れた果物や地元特産品の直売所で、須金の情報発信ショップでもあります。

どの農園に行くか迷っているときには、ひとまずこちらで相談するといいでしょう。

案内マップで説明をしてくださいますよ。

＜中原温泉＞

ふれあいプラザ須金のお隣にある、「秘境」とも言われている中原温泉は、井戸を掘ろうとしていたら温泉が出たという、偶然発見された温泉。

1日1グループ限定で予約制です。

温泉の成分が湯船にこびりついてしまうため、入浴後は自ら掃除をしないといけませんが、広い休憩所も利用でき飲食もできるので、1日のんびり滞在して利用してみてはいかがでしょうか。
中原温泉Facebookページ　https://www.facebook.com/nakahara.onsen/

＜錦川＞

周南市鹿野から岩国市を通り、瀬戸内海へ流れる錦川は、須金にも豊富な水の恵みをもたらしていて、天然のやまめが獲れたり、ホタルが飛び交ったりする美しい川です。

＜錦電橋＞

カッパが住んでいたという伝説がある場所に架かる木の吊橋。

付近には春になると桜が咲き、風光明媚で趣のある景色を作り出します。

まとめ

豊かな緑に囲まれた須金ですくすくと育った果物たち。

農薬などをなるべく使用せず、安心・安全で美味しい果物は、須金の自然の恩恵と、農園の皆さんの愛情いっぱいに受け、美味しく実っています。

なしやぶどうなどの果物の収穫以外にも、バーベキューやピザ・ジャム作りなどもできる観光農園は、ご家族みんなで楽しめます。

今が旬の甘くて美味しい須金の果物、いま食べないと、来年まで食べれらませんよ。

平成29年は10月初旬まで営業していますので、是非ご来園ください。

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